夕暮れの草原に立つ刺青の女性 — 毒とは、飼い慣らされなかった部分のこと

『自分の中に毒を持て』──岡本太郎が突きつける、飼い慣らされた人生への問い

「なんだ、これは」 かつて太陽の塔を見上げた人々が叫んだように、岡本太郎の言葉は読む人間の心に強烈な違和感を突き刺してくる。 『自分の中に毒を持て』。この本は自己啓発書の棚に並んでいるが、中身は別物になる。「常識」や「安定」というぬるま湯に浸かった人間への、宣戦布告として書かれている。 ...

2025年12月21日 · 3 分 · 1207 文字 · Kujo 九条
海辺の夕食を共にする二人 — 愛は出会うものではなく、育てる技術

愛は感情ではなく「技術」である──フロム『愛するということ』が今も刺さる理由

「愛されたい」「理想の相手に出会いたい」 人は愛を渇望しながら、愛することに失敗し続けている。観察してきた範囲でも、これに例外はほとんどない。 なぜか。 ...

2025年9月3日 · 3 分 · 1468 文字 · Kujo 九条
夕日の岬に立つ白いドレス — 最後に残るのは、与えたものだけ

残るのは、与えたものだけ──三浦綾子『氷点』が突きつける人生の収支

人生の最後に、手元に残るものは何か。 金か。トロフィーか。肩書きか。 昭和の大ベストセラー、三浦綾子の小説『氷点』に、この問いへの答えとして書かれた一行がある。 ...

2025年8月29日 · 3 分 · 1095 文字 · Kujo 九条
街の灯りを見渡す — 無数の灯りの中に、自分の灯りがある

私は、私たちがいるから私である──AI時代にこそ響くアフリカの哲学「ウブントゥ」

コンピューターのOS(Linux)の名前として知っている人も多い「Ubuntu(ウブントゥ)」。 もともとは南アフリカのズールー語で、こういう意味を持つ。 ...

2025年1月11日 · 3 分 · 1107 文字 · Kujo 九条