「いい男になりたい」と思ったとき、何を磨くか。
筋トレか。ファッションか。年収か。
どれも無駄ではない。だが、銀座のクラブで数多の成功者たちを間近に見てきた、ますい志保氏の『いい男の条件』が語るのは、もっと内側の話になる。
流行に左右されず、男女を問わず愛され、尊敬され続ける男。その共通点は8つに整理できる。
一、逆境に強い
順調なときに格好いいのは、当たり前になる。
真価が問われるのは、トラブルが起きたとき、失敗したとき、追い込まれたとき。逃げず、人のせいにせず、「さて、どう挽回するか」と口の端で笑える男。人がついていくのは、その背中のほうになる。
二、ネガティブな言葉を吐かない
言葉は思考を作り、場の空気を作る。
「疲れた」「無理だ」「あいつのせいで」。愚痴と悪口は、聞く側のエネルギーまで奪っていく。いい男は厳しい状況でも「なんとかなる」「勉強になった」と、建設的な言葉を選んで空気を浄化する。
三、動じない
予期せぬ事態にパニックになり、声を荒げる男は、それだけで未熟に見える。
まず深呼吸。感情を抑え、事実を確かめ、淡々と解決策を打つ。その余裕が、周囲への安心として伝わっていく。
四、仕事も恋愛も、全力でやる
「仕事が忙しいから恋人に構えない」は、ただの言い訳になる。
いい男は時間の使い方がうまく、そもそもエネルギーの総量が多い。仕事ではプロフェッショナル、私生活では最高のパートナー。どちらも降りない貪欲さが、魅力を倍にする。
五、執着しない・群れない
年収、肩書き、過去の栄光。そういう鎧に執着している男は、どこか自信がなさそうに見える。
常に誰かとつるんでいないと不安な男も同じになる。孤独を恐れず、自分の軸で一人でも動ける自立心。それが大人の色気の正体だと思う。
六、偉ぶらない
本当に強い人間は、自分を大きく見せる必要がない。
店員に横柄な態度を取る。部下にマウントを取る。それは器の小ささの証明にしかならない。誰に対してもフラットで、実るほど頭を垂れる。その静かな謙虚さが、結局いちばんのカリスマになる。
七、他人の評価を気にしない
「人からどう見られるか」より、「自分がどうありたいか」。
自分の美学に従って生きている人間は、他人の批判にいちいち反応しない。そのブレない姿勢が、皮肉にも、他人からの信頼を一番集めていく。
八、弱い立場の人を大切にする
自分より力の弱い存在を、自然に慈しめるかどうか。
女性をさりげなくエスコートする。困っている人に手を差し伸べる。それは余裕と優しさの表れであり、観察する側には「頼れるかどうか」の試金石として、確実に見られている。
まとめ──外見は、内面の一番外側
この8つは、一朝一夕で身につくテクニックではない。
日々の生き方と考え方の積み重ねが、やがて顔つきと雰囲気に滲み出てくる類いのものになる。
「外見は内面の一番外側」という言葉がある。
鏡の前で髪型を整えるのと同じ熱量を、あり方を整えることに向ける。遠回りに見えて、それが「いい男」への一番の近道になっていく。
