「最近、やる気が出ない」 「昔より疲れやすい」 「些細なことで苛立つ」

それは年齢のせいでも、性格のせいでもなく、体の中を流れる化学物質──ホルモンの仕業かもしれない。

体つき、思考、行動、そして魅力に至るまで、人はホルモンに大きく支配されている。ここでは特に重要な二つの性ホルモン、テストステロンとエストロゲンについて、その正体と整え方を書いておく。

なお、これは医療情報の断定ではなく、一般に知られている知見と実感の整理になる。不調が続くなら、医師に相談するのが先になる。

攻めのホルモン──テストステロン

主に男性ホルモンとして知られるが、女性にも分泌されている。人生を切り拓くための、闘争と活力のエネルギー源になる。

働き

  • メンタル──決断力、冒険心、競争心、自信を高める。いわば「やる気スイッチ」そのもの
  • フィジカル──筋肉と骨を強くし、体脂肪を減らす
  • 魅力──生物としての覇気、オーラの源になる

不足すると

男性更年期(LOH症候群)の原因になる。気分の落ち込み、集中力低下、性欲減退、メタボ体型。覇気が消え、急に老け込んだ印象になっていく。

高める方法

  1. 筋トレ。 最も確実な手段になる。特にスクワットなど、大きな筋肉を使う種目
  2. 勝負する。 スポーツや仕事で「競って勝つ」体験が分泌を促す
  3. 良質な睡眠。 テストステロンは寝ている間に作られる
  4. 亜鉛とビタミンD。 牡蠣、赤身肉、卵、そして日光浴

守りと美のホルモン──エストロゲン

主に女性ホルモンとして知られるが、男性にも不可欠になる。心身を守り、美しさを育てる、守護と調和のエネルギー源。

働き

  • メンタル──自律神経を整え、情緒を安定させる
  • フィジカル──肌の潤い、髪のツヤ、丸みのある体を作る。血管と骨を守る
  • ──記憶力や認知機能の維持に関わる

不足すると

更年期障害の主な原因になる。苛立ち、ホットフラッシュ、肌の乾燥、骨粗しょう症のリスク増大。男性でも不足すれば、性欲減退や骨折リスクが上がる。

整える方法

  1. 大豆製品。 納豆や豆腐のイソフラボンは、エストロゲンに似た働きをするとされる
  2. ストレスケア。 ストレスはホルモンの大敵。ヨガや瞑想で副交感神経を優位にする時間を作る
  3. 体を冷やさない。 血流の悪化は機能低下に直結する。入浴と温かい食事を軽視しない

まとめ──ホルモンは、ある程度マネジメントできる

ホルモンは加齢とともに減っていく。これは避けられない。

だが、生活習慣によって減少のスピードを緩め、質を保つ余地は十分にある。

活力が欲しいなら、筋トレと挑戦を。美と安定が欲しいなら、食事とリラックスを。

性格を変えるのは難しいが、習慣を変えるのはそれほど難しくない。そして体の内側が変われば、外側の印象は思っているより早く変わっていく。

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