「最近、やる気が出ない」 「昔より疲れやすい」 「些細なことで苛立つ」
それは年齢のせいでも、性格のせいでもなく、体の中を流れる化学物質──ホルモンの仕業かもしれない。
体つき、思考、行動、そして魅力に至るまで、人はホルモンに大きく支配されている。ここでは特に重要な二つの性ホルモン、テストステロンとエストロゲンについて、その正体と整え方を書いておく。
なお、これは医療情報の断定ではなく、一般に知られている知見と実感の整理になる。不調が続くなら、医師に相談するのが先になる。
攻めのホルモン──テストステロン
主に男性ホルモンとして知られるが、女性にも分泌されている。人生を切り拓くための、闘争と活力のエネルギー源になる。
働き
- メンタル──決断力、冒険心、競争心、自信を高める。いわば「やる気スイッチ」そのもの
- フィジカル──筋肉と骨を強くし、体脂肪を減らす
- 魅力──生物としての覇気、オーラの源になる
不足すると
男性更年期(LOH症候群)の原因になる。気分の落ち込み、集中力低下、性欲減退、メタボ体型。覇気が消え、急に老け込んだ印象になっていく。
高める方法
- 筋トレ。 最も確実な手段になる。特にスクワットなど、大きな筋肉を使う種目
- 勝負する。 スポーツや仕事で「競って勝つ」体験が分泌を促す
- 良質な睡眠。 テストステロンは寝ている間に作られる
- 亜鉛とビタミンD。 牡蠣、赤身肉、卵、そして日光浴
守りと美のホルモン──エストロゲン
主に女性ホルモンとして知られるが、男性にも不可欠になる。心身を守り、美しさを育てる、守護と調和のエネルギー源。
働き
- メンタル──自律神経を整え、情緒を安定させる
- フィジカル──肌の潤い、髪のツヤ、丸みのある体を作る。血管と骨を守る
- 脳──記憶力や認知機能の維持に関わる
不足すると
更年期障害の主な原因になる。苛立ち、ホットフラッシュ、肌の乾燥、骨粗しょう症のリスク増大。男性でも不足すれば、性欲減退や骨折リスクが上がる。
整える方法
- 大豆製品。 納豆や豆腐のイソフラボンは、エストロゲンに似た働きをするとされる
- ストレスケア。 ストレスはホルモンの大敵。ヨガや瞑想で副交感神経を優位にする時間を作る
- 体を冷やさない。 血流の悪化は機能低下に直結する。入浴と温かい食事を軽視しない
まとめ──ホルモンは、ある程度マネジメントできる
ホルモンは加齢とともに減っていく。これは避けられない。
だが、生活習慣によって減少のスピードを緩め、質を保つ余地は十分にある。
活力が欲しいなら、筋トレと挑戦を。美と安定が欲しいなら、食事とリラックスを。
性格を変えるのは難しいが、習慣を変えるのはそれほど難しくない。そして体の内側が変われば、外側の印象は思っているより早く変わっていく。
